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​竹田の観光スポット案内

神がいた洞窟へ|穴森神社の不思議な空気にふれる旅【竹田ミステリースポット】

  • 執筆者の写真: 史帆 市原
    史帆 市原
  • 4月2日
  • 読了時間: 4分
穴森神社の洞窟

怖いくらいの静けさが残る場所へ

今回ご紹介するのは、大分県竹田市の山あいにひっそりと佇む「穴森神社(あなもりじんじゃ)」。この神社、ただならぬ空気を感じる…という口コミも多く、“ちょっと怖いけど行ってみたい”神社として知られています。


鳥居をくぐり、石段を下っていくと現れる立派な拝殿。でも、その先が本番です。拝殿の奥に続く道を降りていくと…すり鉢状の谷底に、鳥居と不思議な祠。そして、その右手には岩にぽっかりと口を開けた洞窟が現れます。


200円を納めると、洞窟に灯りがついて中に入ることができるのですが……正直、けっこう怖いです。奥まで行けずに引き返す人も多いとか(私もかなり手前までしか行けなかった)。


神がいた洞窟。そんな言い伝えが今も息づいているこの場所。訪れた私たちも、背筋がゾクッとするような、でもなぜか惹きつけられるような、不思議な体験をしてきました。


穴森神社の御神体へ

私たちについて

私たちは東京から竹田に移住して10年。シェアハウス竹田まちホテルという小さな宿を営んでいます。ガイドブックには載っていないけど、何度でも行きたくなる「ここはすごい!」という場所が竹田にはあちこちにあります。そんな竹田のディープスポットを少しずつ紹介していきたいと思っています。観光地化された場所に刺激を感じなくなった人に、特におすすめです。


穴森神社とは?


穴森神社の拝殿

穴森神社には、江戸時代まで池があり、その池には神の化身とされる大蛇「嫗岳大明神(うばだけだいみょうじん)」が住んでいたという伝承が残っています。竹田市のシンボル「岡城」を築いた武将・緒方三郎惟栄(おがたさぶろうこれよし)は、この大蛇の末裔とも伝えられています。この岩窟には古くからの伝承が残っており、平家物語「緒環(おだまき)の章」にも登場する由緒ある場所。その後、江戸時代に池は埋め立てられ、現在のような神社と洞窟のある風景へと変わっていったそう。


子宝・恋と出逢いの神様


この神社には「小石を持ち帰ると子宝に恵まれる」という不思議な風習も。岩窟の中にある小さな石をそっと持ち帰り、願いが叶ったらまた元の場所へ戻す——そんな“祈りの往復”を通して、恋や出会いを願う人々が訪れます。恋愛成就・子宝・縁結び。現代では「恋と出逢いの神様」としても知られ、静かな山の中にありながら、はるばるでも行きたくなる神社です。

穴森神社の洞窟


実際に行ってみたレポート

訪れたのは春。神原の川沿いの道を過ぎ、山道をドライブすると、こんな看板のある場所へ。

穴森神社の看板

この看板の向かいに、車が2〜3台停められるようになっています。

穴森神社の鳥居

立派な石の鳥居があります。


穴森神社の御神木

進むと、早速御神木が。老木というより、すっと立つ元気な杉の木。

穴森神社の鳥居

そして、また鳥居。ここまで来ると、景色がまた変わります。

穴森神社の階段を降りる

ここからは一低く、すり鉢上の低地に降りていく感じ。この景色、雰囲気体感したことがなくて、異世界に迷い込むような感じがありました。


穴森神社の拝殿

右手には、こんなに立派な拝殿がありました!

穴森神社の拝殿

木がかっこいい!そしてガラスが多用されているのが珍しい。

穴森神社の拝殿の奥

スケルトンで、奥が見える。杉の木が起立している。

穴森神社の御神体のある場所

そして、その拝殿の奥には…こんな階段があって、さらに低い場所に降りて行けます。右手にある黒い穴みたいなの、わかりますか?これがこの神社の御神体、神様=大蛇が住んでいた洞窟です。

穴森神社の洞窟入り口

左側にある緑のボックスに200円入れると…

穴森神社の洞窟

洞窟内部の照明に灯りがともって、中に入っていけるようになっています。でも、ここの空気が異質で、怖い。

穴森神社の洞窟の奥

かなり奥までライトが灯るけど、怖くて行けないよ〜〜。この奥の石を取って来ると、子宝や縁結びのお守りになるというけれど。。

穴森神社の洞窟の中から

子どもたちはさっさと退避。わかります。

穴森神社の洞窟を出る

深刻な顔で待ってた三女。無事だったよ。

穴森神社の洞窟の横の鳥居

出たとこの鳥居と祠もすごい雰囲気。苔むした岩に囲まれていて。これは映画の世界観。

穴森神社の洞窟の横の祠

岩がごご〜っと動き出しそう。

穴森神社の洞窟の横に積まれた石

石が積んである。人間が詰んだの?妖怪?神?

穴森神社の鳥居

子どもたちはちょっと怖かったようで「早く行こうよ〜」と言ってました。確かに

、ここはくつろぐ場所じゃなく、祈って神聖な気持ちのまま帰った方がいいな〜。

穴森神社の夫婦杉

帰りにあった夫婦杉も立派。ほんとに夫婦に見えた。

穴森神社の入り口の鳥居

ありがとうございましたと呟いて帰路へ。「ただならぬ感じ」がすごい場所でした。神聖さとも、畏れとも、少し違う。でも確かに、何かがそこに“いた”ような気がする。


まとめ:また訪れたい、不思議な引力のある場所

観光地として整備されているわけではなく、駐車場も簡素。なのに、なぜかまた行きたくなる。

人に言いたいような、でも秘密にしておきたいような、そんな不思議な場所でした。


📍 穴森神社大分県竹田市神原

🚗 竹田まちホテルから車で約15分🅿️ 駐車場あり(登り口付近に1〜2台)🚻 トイレあり


竹田まちホテルのご案内



竹田城下町の一角に佇む、1日1組限定の一棟貸切宿。築100年以上の古民家をリノベーションし、歴史×モダンが調和する広々空間でくつろげます。阿蘇・高千穂・湯布院・別府にも好アクセスで、観光の拠点にも最適。

旅の合間に、抹茶と和菓子、湧水で淹れるコーヒーを楽しむひとときを。竹田の魅力を感じる、特別なステイをお楽しみください。




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